カプトン®の特徴
カプトン®の先進性と応用範囲の広さは、その優れた数々の諸特性に裏付けられています。
−269℃の極低温領域から+400℃の高温領域まで、広い温度範囲に渡って、優れた機械的・電気的・化学的特性を発揮するため先端産業に欠かせない素材として各方面から高い評価を得ています。
カプトン®の種類
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ポリイミドフィルムカプトン®の標準タイプ
芳香族四塩基酸と芳香族ジアミンとの縮重合によって得られる、透明な黄金色のフィルムです。その類い希な耐熱性を始め、以下の様な驚くべき特長を併せ持つ多機能型ポリイミドフィルムです。
- 耐熱・耐寒性:常温での優れた機械特性は、高温領域においてもほとんど変わりません。
- 耐炎性:融点がなく、800℃以上でなければ炭化をはじめません。またLOI(酸素指数)が有機材料の中では極めて高く、非延焼性です。
- 耐化学薬品性:ほとんど全ての有機溶剤に溶けず、高温においても高い耐化学薬品性を示します。
- 電気絶縁性:高い絶縁破壊電圧、小さな誘電正接などの優れた電気特性は、広い温度範囲及び周波数範囲においてほとんど変わりません。
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低熱収縮タイプ
カプトン®VタイプはHタイプの特性を活かし、寸法安定性を向上させた、熱収縮率の小さいフィルムです。
熱収縮以外の諸特性はHタイプと変わりありません。 |
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高寸法安定タイプ
カプトン®ENは従来のカプトン®の基本特性をそのままに、寸法安定性を飛躍的に向上させたタイプです。 |
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テフロンコーティングタイプ
Hタイプにテフロン®FEPをコーティングして、ヒートシール性を付与したフィルムです。また、酸やアルカリに対して優れた耐性があります。 |
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米国デュポン社にて生産される特殊ポリイミドフィルムです。 |
カプトン®は米国デュポン社の登録商標です。
Kapton® is a registered trademark of E. I. du Pont de Nemours and Company. |